ヤマハ発動機(株) 産業用無人ヘリコプター「FAZER R AP」および産業用マルチローター「YMR-II」を発表。

ヤマハ発動機より産業用無人ヘリコプター「FAZER R AP」および産業用マルチローター「YMR-II」が発表されました。

FAZER R APは新型自動飛行用アプリケーション「agFMS-IIh」を用いた自動航行により、高精度な直線長距離散布による大規模ほ場での散布に対応。agFMS-IImの他、自動飛行時にボタン操作で作動する自動離着陸機能や機体に接近することなく適正な距離を保った状態で飛行開始できるリモートエンジンスタートを備えています。燃料はレギュラーガソリンで、タンク容量は5.8l(リットル)。液剤で32l、粒剤で30kgの積載が最大で可能となっています。建物、電線、電柱などの障害物を15m手前で検知して、停止する障害物検知レーダーを標準で搭載しています。FAZER R APは2023年春以降の販売、価格提示を予定。

YMR-IIは産業用マルチローター(ドローン)「YMRシリーズ」の新機種となり、2023年春に発売予定。価格は189万9000円(税込み)従来機と比べローターの数を8枚から6枚、バッテリーを2個から1個に変更し、構造をシンプルにするなど15%の価格低減に成功した。

 特長として、情報セキュリティ対策を強化。ドローンによっては海外のサーバに自動的にデータが送られており、日本の農家の作育ノウハウや田畑の生育状況が流出する恐れがあるが、国産技術を用いたドローンのYMR-IIは、ハッキングなどによる生育状況などの取得データの流出や、外部操作による機体乗っ取りから生産者のリソースを守る高い安全性を備えています。送信機と機体との通信にはAES256による暗号化通信を採用し、第三者機関によるアプリケーションのセキュリテイ診断を実施するなど、さまざまなセキュリティ対策を施しています。

 新型自動飛行用アプリケーション「agFMS-IIm」は、熟練者が詳細に飛行設定できる「プロフェッショナルモード」と、初心者でも簡単に飛行設定可能な「シンプルモード」を搭載しており、「シンプルモード」では画面の指示に従う操作で簡単に設定を完了できる。

 また、衛星情報と地上の基準局の補正位置情報を加味して高精度な測位を実現するRTK(Real-Time Kinematic)方式は、従来の基準局モジュールを用いるRTK-GNSS方式と、基準局モジュールが不要なネットワーク型RTK-GNSS方式を選択できる。ローターは折り畳むことができ、収納時には約半分の大きさになる。

折り畳んだ状態のYMR-II


2022年6月に航空法が改正され、100g以上の無人航空機を飛行させる場合、機体登録と識別情報を電波で遠隔発信するリモートIDの搭載が義務化されたが、両製品とも標準で対応している。同年12月に行われる無人航空機の機体認証などに関する改正にも対応する。


新製品に関するお問い合わせは、ヤマハ発動機(株)または(有)岩手スカイテックまでご連絡ください。

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